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5.11.14

長野妄想R不動産 #5 

寒くて雪が多くて、でも雪かきは嫌いじゃなくて。
凍える中、団子の様に衣服を着込み自転車をこぎ、奥歯を噛み締めて頭が痛くなる。
長い長い長野の冬が明けるのを今か今かと楽しみにしています。


そんな中、春から楽しみな話題もチラホラ聞こえ始め。
無理矢理、自身のまとう色を派手にしてみたりして自分に喝を入れている訳です。

寒い中、♪あんな事いいなっ、出来たらいいなっ的な妄想をしこたま貯め込み、
ストーブを抱きかかえる日々のなか、以前撮りためた写真。

さて久々、冬眠明けの妄想エントリー#5。



ゆる~い勾配を流れる川のような用水路が
近所のおばさんの世間話や犬の散歩、ジョギング、子供の遊び場として親しまれる両端の細い小路の間を流れ
その真上に橋を架ける様にそれは立っているのである。
広さで車2台とちょっとといったところでしょうか。

遠くから坂を登りながら見える可愛らしいそのルックスと立地の斬新さ。
公共の場所なのに個人の物置!?みたいな驚きと、ワクワク感。

そうこれ家、いや......おそらく小屋である。
しかも消防団の。

そんな私の妄想プランと言えば

三角屋根、トタン、坂の途中、川の上
そんな場所だから、こんな場所だからこそのザ・居酒屋。
高台だけに、夜景はキレイだろうし。

見た目の怪しさは抜群
逆にもし近所にあったらハンパない注目度。
のれん、赤提灯、黒い煙、誘われる香ばしい匂い。

立地以外あとは普通なんてもったいない、もったいない。

それは曜日ごとに料理を出す人が変わるお店。
そう毎日。
店の内装、外観、看板は変わらない。
もちろん使う道具だって一緒。

違うのはシェフ/料理人とメニュー(強いてBGM)。

月曜日、美人の女将がしっぽりと歌って酔わせる割烹居酒屋(大人向け)。
火曜日、普段は美容師、しかし趣味が興じて諦められない料理を休みの日に振るうシャレオツダイニング(若者向け)。
水曜日、しがないバンドマンが気の利いた音楽とお皿を彩るモロッコ料理屋(オシャレ向け)。
木曜日、昼は会社役員、米どころ出身お米大好きオニギリ&漬け物バー(食通向け)。
金曜日、仕事はそれぞれの職種女子5人による、今流行のガールズバー(如何わしくない方)でおっさんのハートを鷲掴み。(ノーコメント)。
土曜日、普段はOL、数々のアルバイトで培った味付けを武器に「かもめ食堂」を目指す食堂&居酒屋(ほっこり向け)。
日曜日、ラーメン屋を営むダンディなマスターが、いつもと違う麺で挑むダンディーな讃岐うどんバー(麺通向け)。




そんなこんなで3ヶ月ごとに売り上げの悪いお店は交代を余儀なくされ、新顔が登場するシステム。

そして実はこの店、料理が全くできない冴えないあるじが経営し、調理場の裏で毎日座って呑んでいるだけという新しさ。
あるじの突発的なアイデアとザ・他力本願で日替わり1店横町を開発。
お店を持ちたい主婦や学生、趣味を越えた持ち腐れな方、お金がないけど腕と舌には自信有りという人に。
1日料理人という新しい厨房、お客シェアシステム。


こんなお店、システム実現したら抜群な話題性と意外性があって楽しいではなかろうか.....。
しかも利害関係もしっかり確保できそうだし.....。

出来るものならやってみたい!
あるなら行ってみたい!
そんな声がすぐにでも聞こえてきそうだが。

一番やってみたいのは、何を隠そうこの私。


もちろん
冴えないあるじの方で。




注)あくまで個人の妄想であり、実在する建物の諸々は一切関知しておりません。なお不動産を斡旋、紹介するものではありません。


(2012/Feb/22 投稿)

26.9.14

長野妄想R不動産 #4

いつもの風景は案外見落としがちで、無くなってしまえば元に何があったかさえ気が付かない。
水の様に流れていく時代と街とひと。

妄想エントリー4軒目、哀愁バージョン。

なかなか世知辛い世の中。
そうそう上手くはいかない。
しがらみと権利や法律、そしてそして....。


街の真中にあった商業施設を壊して駐車場。
たかだか20数台くらいの駐車場。
本当に作る意味(必要性)はあったのだろうか。
自分達のエゴだけではないのだろうか。

もっと未来の為に公園を作るとか、緑を植えるとか、もう少し可能性のあるのりしろづくりは出来なかったのか。

さて今回、そんな事をふまえつつの物件というよりはもはや空間。
中途半端に壊して残された不思議な空間はもはや意味がわからなく、駐車場に面した一辺が大きく口を開け中が丸見え。
目の前は駐車場なのでいい景色とはいかないが、南側に面している事と駐車場で辺りがひらけている事で
居心地は決して悪くない場所。


tsuchiya-021111e.jpg

もちろん立ち入る事も使用する気配もないのだけど、これまた気になりすぎる。
見ようによってはかなり面白いだけに。
街の中ちょっと奥に潜むアーティーな異空間。

外に直結した空間、コンクリートの壁と天井。
物販や飲食は不可能。
大きな柱があるのでスポーツや運動にもキビシそう。


tsuchiya-021111f.jpg


考えられる事。
コンセプトスペース/ゲリラスペース。
週替わりなのか、月替わりなのか様々なイベントの場所として提供。
若い才能と自由、勢いなアイデアを表現する場所。

1. 壁の多さを利用しての落書き場。

tsuchiya-021111a.jpg
 (例えば、こういう具合にグラフィティをアートとして作品として見せる空間として)
 
 
 世の中に不平不満を持ち、自らを主張したいアナーキーなペインター達へ。
 アート作品を作るという体で壁を太っ腹で提供。
 自由にそしてダイナミックに壁を使って展示、主張してもらおうという試み。
 上手くいけば海外からの大物だって来るんじゃないだろうか。
 アートは生ものとして、どんどんペインターが変わりアートも上書きされていく。
 時に寛大に明瞭に、人は街はこういう場を提供すべきだと思う。
 そして、その積み重ねられたアートを本にして出版なんてビジネスも.....。

2. 誰もが使える、持ち込めるオープンフォトスタジオ。
 
tsuchiya-021111i.jpg
   (こういった具合で機材を使い、撮影が行われる風景、場面、場所がこんなところに....)

 
 あまり長野では聞かれない場所。
 天然光も入るし、照明を焚いても良いし、空間まんま創ってしまってもいい充分な箱。
 広さやコンクリートの質感ともに、コンセプチャルな写真等を撮る際には良いのじゃないだろうか。
 
3. 半外半中で陽当たりが良い、街の中心地というとてつもない好条件のフリーテラス。
 
tsuchiya-021111c.jpg
(簡易なベンチが並び誰でも共有できるスペース)


   公園まではできないけど、しっかり緑を管理する人がいて。
 フランスの植物学者でありアーティストでもあるパトリック・ブラン氏の「緑の壁」的な癒しな壁があったら更に良し。
 そこにベンチを置けば。
 近所の会社員やOLがランチする場所、通りすがりのお年寄りの憩いの場所、高校生のたまり場、暇な人の待ちぼうけ場所、
 働かない人のさぼり場所、酔っぱらいの聖地にも。


tsuchiya-021111h.jpg


なんでもないデッドスペースが、息を吹き返し、なんならちょっとした商売だって未知数な場所。
壊すかもしれないし、何かに作り変わるかもしれないリミテッド感。
なかなかお目にかかれない不思議なシチュエーション。
箱は特に何もする必要はないし、大した出費もなし。

自由に見えて堅苦しい実際。
何かに縛られて、見張られる世の中。
こんな事を考えて。
こんな事を実行する。
こんな事を訴えて。
こんな事を求めてみる。

人間とは想像力である。



でも、わかってる。
みんながみんな、僕の様でない事は。


注)あくまで個人の妄想であり、実在する建物の諸々は一切関知しておりません。なお不動産を斡旋、紹介するものではありません。

(2011/Nov/2 投稿)

8.9.14

長野妄想R不動産 #3

妄想エントリー3件目
元たこ焼きいづみ。
現在(2011/10月当時)テナント募集中。

tsuchiya_011011b.jpg

決して建物自体がイカすという訳ではありませんが、昔からいや一目見たときから気になる存在だった物件。
最近までおばちゃん(いづみさん?)が1人でたこ焼きやら、かき氷やらで細々商っていたはずなのに。
気が付けばお店はもぬけの殻になり、おばちゃんの影はもちろん、なぜか残された冷蔵庫のフタがもの悲しく開いているばかり。


tsuchiya_011011d.jpg

しかしこの物件のいい所はなんともな立地。
目の前は駅から続く2車線道路の交差点角、周りはほぼ駐車場。
朝夕は、会社に行き交う人の通りも多いこの道。
そんなコンクリート平野にポツンと忘れられた様に、ひっそりと自分の場所を守ってきたいづみ。
しかしそれは、中途半端に開発されてしまったあげくの果て。

だけど見ようによっては
海水浴場の監視のお兄さんの豪華な部屋、いやリッチな駐車場の管理人室、いやいい大人の秘密の隠し部屋的な。
なにか気になるそそられる大きさと立地なのである。

tsuchiya_011011c.jpg
そんな妄想プランはただひとつ。

サードウェーブと言われる様な現代の美味しいコーヒーを提供するスタンド。
そして美味しいドーナツ。

コーヒーのテイクアウトと自家焙煎豆の販売。
ゆっくりで丁寧、道具と煎れ方にこだわったコーヒー。
寡黙で、取っ付きにくいがどこか憎めない店主。
グッドデザインな紙袋に入った豆、オリジナルのトートバックやエコバック、そしてマグカップなんかも作って。
意外とデザイン派で、グッズもぬかり無し。

学校の帰りの小学生や高校生、もしくは近所で仕事をする人達のちょっとしたお腹を満たす人気のドーナツ。
みんなでも、一人でも、カップルでも。
コーヒーを飲みながらドーナツ。
お店の前、歩道に出ているイスに腰掛けちょっとだけホッコリ一息。

あっ〜....
無性にあそこのドーナツが食べたいっ!
今日はあそこのコーヒーって朝から決めてるの!!
そんな場所に是非。

tsuchiya_011011a.jpg
*現在(2014/9月)この場所は無事、スケート用品店mother skateboard macketに生まれ変わっています。

注)あくまで個人の妄想であり、実在する建物の諸々は一切関知しておりません。なお不動産を斡旋、紹介するものではありません。

1.8.14

長野妄想R不動産 #2

エントリー2軒目。

この辺りには日本家屋というよりは、こういったノスタルジックな四角くて可愛らしい建物が多く見られる場所。
以前見たときは、1Fに3つほど事務所が入っていたようですが現在は定かではありません。
隣にある会社の倉庫として現役であり、何のためらいもなく壊されてしまいそうな気もする気になる建物。


tsuchiya-020211a.jpg
もしも。。もしも。。。
お金があったならここになんとか住みつきたい。
昭和モダンの平成ロマン
とにかく個人的にかなりツボであります。

さて地下1F、地上3F建て、古いゆえの低い天井。
道路に面したテラス(?)、窓枠,曇りガラス。


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どこにも曲線をみせない男気溢れる直線の造形物たち。


tsuchiya-020211d.jpg

そして何より目の前が公園、近所に図書館という文化的な立地。
そんな私の妄想プランと言えば。


tsuchiya-020211f.jpg

1Fはなかなかこの辺りには見られない、パン屋さんとケーキ屋さんを。
図書館で借りた本を、ここで買ったパンをかじりながら公園で読む、みたいな。

そして土、日曜の朝は、朝市的なマルシェなどに変身。
野菜、果物、肉、魚、加工食品、お花・・・


2Fは、古道具とか家具屋、アート本屋、ヴィンテージの洋服屋等がひしめき合うアンティークマーケット型スペース。
店ごとの仕切りは無く、月ごとの入れ替わり制でも面白いかもしれません。


そして2F3Fの中央部分を吹き抜く。
高い天井、床に敷いたキリム、革張りのソファ、シャンデリア、大きなテーブル。
ホテルのロビーの様なスペースは、ショッピング関係無しに利用出来る社交場として。
ふらふらダラダラ、図書館の帰りだったり、公園に来たついでに、お店の人とおしゃべりしたり
1Fで買ったパンやケーキを手に、気持ちとお腹を肥やしたり。

3Fはプライベート部分として、デザインホテルもしくは、改装・リフォーム有りの賃貸。


tsuchiya-020211c.jpg

そしてB1F。
入り口は1Fと異なり、横からエントリーする特別で秘密の臭いのする場所。
週末だけのミニシアター。
20席くらいの椅子に大きなスクリーン、時には形を変えてイベントやライブ、舞台だって。


こんな完璧な妄想スペース、東京だってないでしょうから。
持ち主がこんな構想を抱いて、それに賛同してくれる人が集まったら。。。

イッツ ア スモール モダン デパートメントストア(現代版中小デパート)!!


児童相談所への伊達直人もステキだが、こっちサイドな伊達さんはいないものか。
妄想だけに妄想の尽きることはありませぬ。


注)あくまで個人の妄想であり、実在する建物の諸々は一切関知しておりません。なお不動産を斡旋、紹介するものではありません。

(2011/Feb/2 投稿)

*現在(14/8月)の時点で、この建物は壊されて個人宅と駐車場になってしまいました。
こういった建物が壊されていく事は大変残念に思います。

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